「伯爵と平凡な娘」
ハロウィンの冒険

あなたはトントントン、と階段を上ってみました。
すると、二階の廊下には扉がズラリ!
しかも、廊下も何処までも続いています。
すこし吃驚したあなたは、ちょっと戻ろうかとも思いましたが、一番近くの扉から光が漏れていることに気付いてノックしてみることにしました。

「はあい」

中から聞こえてきたのは、若い女の人の声でした。ガチャリとドアが開くと、出てきたのは魔女のとんがり帽子を被ったお姉さんです。
「あなたは?」
不思議そうな顔をしたお姉さんにあなたはハロウィンでここを訪れた事、トイレに行った後迷子になってしまったことを素直に言いました。
「なるほど」
そう言うとお姉さんは部屋の中を振り返りました。見れば、部屋の中に二人のお兄さんともう一人お姉さんがいました。
「私たち、これから街に出るんだけど、よかったら一緒に行く?」
見れば、中の三人もそれぞれミイラやフランケンシュタインの怪物、ゾンビに仮装している最中のようでした。
フランケンシュタインの怪物があなたをみてにたりと笑い、「ばあ」と言いました。すかさずセクシーなミイラがフランケンシュタインの後頭部へ張り手を かましました。 すると小気味いい音が響いて魔女帽子のお姉さんは驚いて振り返り、ゾンビのお兄さんは頭を抱えたようです。
「ミリアム、あんまりショーンの頭を叩くと馬鹿になるわよ」
「そうだそうだ、アンナマリアの言う通りだ。もともと物覚えが悪いんだからその辺にしといてよ」
魔女帽子のお姉さんとゾンビのお兄さんがそう言うと、フランケンシュタインは腕を振り上げました。
「マイク、言ったな! 俺が暗記の天才だった事を忘れたか!」
「アンタそれ、高校までの話でしょう」
ミイラのお姉さんは頭を抱えたようでした。
あなたは笑いながら、客間に友達がいるから一緒には行けないと言いました。
すると魔女帽子のお姉さんは、客間の場所を教えてくれました。
あなたはお礼を言って、部屋を出ることにしました。
その時ふと気になって、お姉さんたちに聞いてみました。どこでパーティーをやるんですか、と。
すると四人はそろって答えました。


「 i 通りの緑のパブだよ」


そこは音楽の演奏と美味しい料理とビールで知らない者はいない、パブのことでした。
あなたはパブの料理の事を思い出しながら再びお礼を言って、ドアを閉めました。

さて、ここから先はどこへ行きましょう?

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