| エレオノーラ    かつて大陸を統一した“金獅子王”の腹心“邪王”の子孫の女性。“邪王の知識”と一族に伝わる妖刀・紅邪刀そして青癒の指輪だけをたよりに放浪していた。
 ローラント皇国とリュオン王国の国境になっている谷川でエンキを助ける。
 エンキ    エレオノーラに助けられた男。背中に太刀傷を負って気絶していた上に、個人的記憶を失っていた。
 “エンキ”とはエレオノーラに便宜上付けられた名前であって、本名ではない。
 大陸の東に存在し、15年ほど前にリュオン王国に降伏した“東ノ国”に伝わる独特の武器を扱えることなどから、“東ノ国”付近の出身だと思われるが……。
 サライ 見事な黒い馬。もともとはプフェアート・シュタートという街の牧場にいた馬だが、元々野生だったらしく人に懐かなかった。
 エンキを気に入ったらしく、元の持ち主から譲られ二人と共に旅へ。
 エレオノーラには一目置いている様子。実は牝馬。
 
 +リュオン王国+大陸の東半分を占める、統一王を輩出した由緒ある王国
 トランキルス リュオン王国摂政。前リュオン王の弟。エレオノーラが放浪しなければならないはめになった理由を作った人物。
 これまで和平路線を歩んできたリュオン王国の政策を反転させ、ローランド皇国との対立の道を選んだのもこの人物。
 クローディア リュオン王国王位継承者。前リュオン王の一人娘。成人は当に過ぎ、王位継承権も認められているがトランキルスが実権を握っているために戴冠式を挙行できず正式な王になれないでいる王女。
 錬金術師 トランキルスに取り入った人物。顔の上半分を銀の仮面で覆っており、素顔を見たものはいない。その上本名、素性等も不明。
 錬金術と思われるを使うため、錬金術師とよばれているが……。
 
 +宝妖の森+大陸のほぼ中央にある樹海に都をつくる、人とは異なる種族。
 エルファマナーラ アメジストの命の種“種宝”をもつ宝妖の女性。<一ノ都>の教育行政文官でエレオノーラの友人。
 彼女の名前は宝妖の古い言葉で<神聖なる日光が降り注ぐ日に生まれた娘>の意。
 ギィグランダ エメラルドの“種宝”をもつ宝妖の男性。<一の都>の教育行政武官でエルファマナーラのパートナー。
 彼の名前は<大きな地鳴りのする日に生まれた息子>の意味を持つ。
 ダルグレン オパールの“種宝”をもつ宝妖の老人。宝妖の最高議会、元老会の最高責任者。
 “邪王の一族”とはエレオノーラの曽祖父オメガのころからの付き合い。
 バルレイン サファイヤの“種宝”を持つ宝妖の少年。名前の意味は<激しい雨が降る日に生まれた息子>
 マナアクア ルビーの“種宝”を持つ宝妖の心優しい少女。名前の意味は<透きとおる水の源近くで生まれた娘>
 
 +ローランド皇国+皇帝によって治められる、西の脅威。
 タイベリウス=ギュスターヴ・クラウディース “せかいの真理”を知る「真言主」。ローランド皇国ランドマール伯爵にして、ローランド皇国の法を司る職の最高位である最高法務官。
 エレオノーラの父(先代の“邪王の一族”)とは友人で、十年間エレオノーラを探し続けていた。
 ヴィプサーニア=レイン・クラウディース ランドマール伯爵夫人。良妻賢母な人物で慈悲深く、彼女もまたエレオノーラのことを心配し続けていた。
 かつては舞姫として名を馳せたが、現在では奇病に侵されており車椅子の生活。
 マーカス・クラウディース クラウディース家の頼れる長男にして跡継ぎ。近々結婚の予定。
 ルキウス・クラウディース クラウディース家のいろんな意味で多少落ち着かない次男。エレオノーラと同い年。
 アウレーリア・クラウディース クラウディース家の双子の姉。明朗快活なしっかりもので体を動かすのと他人の色恋沙汰が好き。
 コルネーリア・クラウディース クラウディース家の双子の妹。大人しく一見ちょっとぼんやりしているようだがそうでもない。本が好き。
 ライアン プフェーアト・シュタートという街の図書館の歳若い館長。エレオノーラを雇ってくれた。
 アーニャ プフェーアト・シュタートの牧場主の娘。エンキが落馬から救ってやったことが縁で、牧場に雇ってもらうこととなる。
 
 +東ノ国+今では単なるリュオン王国の一部となってしまった、草原の国。
 カムイ エンキの夢に現れた謎の男。 モレ カムイの部下らしき女性。 オゴダイ 負傷しているらしい人物。 バトゥー ??? 
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